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Mr.都市伝説 関暁夫 クババの正体はイザナミか?

クババとイザナミは同一か

やりすぎ都市伝説ではクババが取り上げられましたね。
そしてミスター都市伝説関暁夫さん曰く、クババが人間をキューブの中に入れた
我々はその中でシミュレーションという形で生きているということなのですが、
この話は都市伝説的には面白いです。


しかし、そんな話が本当にあると思いますか?
もしかしたら私たちはクババのキューブではなくて関暁夫さんのキューブに
入ってしまっているのかもしれません。

ポイントは日本神話

今まで私もクババは何度か取り上げており、あくまでも都市伝説でエンターテイメントとして話をしておりましたが、水を差すことにはなりますが、自分の考察の中では本当はこんなことありえないと思っています。
これ全部話すと大変長くなるので、今日はその前置きとしてクババ=ある神様
を表しているのではないかという話をさせていただきます。
その上で欠かせないのが「日本神話」。
あくまでも個人的な推測にはなりますが、考察をお聞きいただきたいと思います。

乳海攪拌のくだり

まず昨年のやりすぎ都市伝説で出てきた乳海撹拌のくだり、そこでは今語り継がれている神話や伝承で起きた現象は、もともとは一つだったということ。
一つの現象を見た人が、それを他の人たちに伝えていったということでした。
ということはクババとされる存在も他のところでは別の神とされる存在で伝えられている可能性は大いにあるということですが、
もしかしたら、私たち日本人に馴染みのある「日本神話」にも記されている
あの方かもしれません。
それが「イザナミ

クババの特徴から検証

まずはクババの特徴からみていきましょう。

主な特徴3つ

一つ目、まず頭の帽子、これは菊の紋が描かれています。
二つ目、ザクロを手にしています。
三つ目、クババの尊称は「葡萄酒の婦人」です。
今日はこの3点に絞って考えます。

帽子に描かれた菊

まず帽子の菊の紋章ですが、この菊を国章とする国が日本です。
大日本帝国憲法や日本国憲法の原本を納めた箱の蓋にも刻まれていて、天皇家の紋章としても菊は用いられています。
このように帽子の菊の紋章は日本にも非常に馴染み深いということがわかります。
イザナミは日本の神話の中に神様として登場しますので、クババの帽子の
菊は、日本に関連があるということがわかります。

手に持っているザクロ

次は手にしているザクロなのですが、イザナミとザクロとは直接関係がありませんが、イザナミは火の神様産んだ際に、下半身に大火傷を負ってしまいました。
そして弱り果てて亡くなり、死者の国である「黄泉の国」へ行き黄泉国の主宰神である黄泉津大神(よもつおおかみ)であるともイザナミの別名では表されます。
この黄泉の国ではある決まりがあり、この黄泉の国の食べ物を食べると、死者は蘇ることが出来なくなります。
よく同じ釜の飯を食うという表現をしますが、これは同じ食べ物を食べることで生活を共にした仲間になるという意味で、黄泉の国の食べ物もこれと同様の意味があります。
ちなみにこの黄泉の国の食べ物が一体なんなのかは明記されていません。
ここでザクロに関しては、ザクロの身の中には種子がぎっしりとつまっており、その様子が子孫繁栄を連想させることから縁起が良い食べ物でと言われています
その一方では縁起が悪いとも言われており、「ザクロの木がある家は病人が絶えない」などの言い伝えもあります。
このようにザクロには二つの異なる伝承があるのですが、
では神話上ではどのように描かれているのでしょうか。
実はギリシャ神話ではザクロは冥界の果実と言われ、有名なエピソードでは、
冥界を治める神・ハデスは、自らの妻とするため、ペルセポネという女神を、
強引に冥界へと連れ去ってしいます。
このペルセポネは豊穣を司ると言われていますが、彼女が冥界から戻ってくることがなくなり、そのため地上では作物が育たず、大凶作となって
他の神々がペルポネゼを冥界から連れ戻そうとするのですが、
戻ることができなかった。
なぜなら彼女は冥府でものを食べてしまっていたから、その食べ物とはザクロである、というようにザクロは他の神話では冥界の食べ物と描かれているのです。
古事記にはこの食べ物の詳細が描かれていませんが、イザナミは冥界に当たる
黄泉の国のものを食べてしまってここから戻れなくなっています。
このことからザクロとの繋がりが見えてきます。

「葡萄酒の婦人」という尊称

そして「葡萄酒の婦人」そいう尊称については、葡萄酒ということから葡萄に
関係しています。
これも先ほどの話の続きになるのですが、黄泉の国のイザナミをイザナギが連れ戻そうとするのですが、その際のイザナミの姿見ないこと約束を交わします。
しかし、結局見てしまいます。
死者の姿を見られたイザナミは怒ってイザナギに対し、黄泉醜女(よもつしこめ)といって黄泉の国の中でも強い女たちを放って、逃げるイザナギを追いかけるが、イザナギノミコトは、頭に付けていた黒い木のつるを、しこめに投げつけると、ある食べ物の木が生えたと言います。
その木が、山ぶどうの木なのです。
イザナミが放った醜女が山ぶどうを食べて気を取られたという記述があります。
このようにイザナミに関係があるものと、クババの姿や手に持っているものは
一致しているので不思議ですよね。
特に、黄泉津大神(よもつおおかみ)という黄泉の主宰神のイザナミに近いような感じがします。

クババ=イザナミ

このように今回はクババとイザナミには共通点が見られる、このことから同一存在なのではないか、もともと一つの現象を見て西洋に伝わったのがクババ、日本に伝わったのがイザナミなのではないか、という持論になりますが、大事なのは誰と誰が同一とかそのような話ではありません。
クババ=イザナミだと仮定していますが、イザナミは日本の父、イザナミは日本の母的なイメージが強くあります。
それは人の姿をした神様ということですが、果たして本当にそうでしょうか。
日本神話は古事記や日本書紀に残されていますが、もしこの古事記の作者がある概念的なものを日本の神様に例えてわかりやすく比喩的な意味で書き上げた書物だとしたら・・・ということを考えてみてください。
そしたら関さん曰く「人類はクババのシミュレーションキューブの中」というのは
ただの比喩である可能性があります。
ですので、これを都市伝説ではなく真に受けると怖いなと思ってしまう方もいるかもしれませんが、安心してください。